北京五輪パンフに「涼宮ハルヒ」の絵が使用された件 - 中華圏の反応

中華圏探訪で、北京オリンピックのパンフレットの表紙に「涼宮ハルヒ」の絵が使用されていた件についてのエントリーを見つけた。

ある中華圏ブロガーの反応(ものすごく噛み砕いた訳;原文を損なわない程度)

タイトルは「北京五輪のパンフレットは日本のアニメ・漫画を剽窃している」

日本のブログで似ていることを確認した。どうしようもなく明白であったから反駁する余地なんてない。これはいわゆる剽窃(パクリ)だ、日本で有名なキャラクターである「涼宮ハルヒ」の剽窃だ。剽窃するにしても極めて下手で誤魔化しようがない。
(よくわからなかったので略;日本のメディアがどうたら)
これは中学生向けのものであから批判材料のためだけに使われてほしくないなぁ。北京五輪のロゴが載ってはいるけど、タイトルには"中学(高校)生のオリンピックの知識のテキスト"*1とあるのだから、北京五輪の宣伝パンフレットとして捉えるのは早計じゃないかな。


このような低俗な模倣は中国国内で深刻です。以前中央テレビ*2が押していた(私は局が押していたのか知らないし、番組自体見ていないのですが)大型国産アニメ"大嘴巴嘟嘟"は"クレヨンしんちゃん"の剽窃でした。国家レベルの放送局が日本側の嘲笑を受けて放送を取りやめています。他にも、"ポケットモンスター"を剽窃した"宠物小精灵传奇"っていうものがあって、これもまた中央テレビが放送しています。
こういった恥知らずな剽窃を見ると、国産アニメーションの将来を疑ってしまいます。"闪闪的红星"を引き合いに出すと、創造性に欠けるし質も低いので国産アニメーションを担うものとしては不十分です。
しかし現行の北京五輪教科書の表紙デザインは酷いもので、これを作った編集委員会がどんな考えを持っているのかを垣間見ることができる、恥ずべきものでした。


PS:最近中国産ギョーザに毒が含まれたという事件に関して日本では大騒ぎになっているみたいだけど、これは些細な問題じゃないよね。恥知らずだよ、ほんと。

コメント

このブログにあったコメントを訳しておくと、、、。

  • 本当、こういうのは残念な気持ちにさせるよね。
  • one world,one dream 集合知に原因があるね。
  • 国外で"chinese copy"とはニセモノっていう意味になっているよ。
  • 私は中国のマンガには特徴があるっていうのを分かっているよ。この絵を書いた人は明らかに日本のマンガをたくさん見ているとわかるね。
  • 専門家の編集は権威あるものだ。天下の専門家は書物を編集し書き写すが、日本のアニメの影響を受けたものであるかなんてわかりっこないよ!

中華圏探訪記

このブロガーは痛いニュース(ノ∀`)を読んでいたようです。そして「これはひどい」とこの記事にもあるように、"中学生向けの五輪教科書"なんですね。
もうちょっと調べると、どうやら1月第2週に中国の学校で生徒にこの教科書を配っているようです。ファンサイトにある掲示板を散見すると「おい、こりゃ涼宮ハルヒじゃないか!団長、どうしたんだ!」「団長もパクリの対象になってしまったか。」「これは改悪。」というレスが見られます。 >http://www.sosg.net/simple/t111771.html
中華Amazonでもなんだこれはというコメントが書かれていますね。 >http://www.amazon.cn/mn/detailApp?prodid=bkbk722372


とまぁ、このように中華圏でも印象の悪いものだったという。
中華ブロガーがいくつか指摘している改悪アニメーションですが、タイトルはそのままにしているのでイメージ検索してみるといいかもしれません。ええ、ひどいです。

おまけ

毒ギョーザ事件についてマスコミが掲示板がどうたらこうたら言っていましたが、あれってどこなんでしょうね。
考えうるところは百度なんですが。
ちなみにCCTVの掲示板ではマスコミが報じた通りの書き込みがありました。 >http://fuxing.bbs.cctv.com/viewthread.php?tid=11490985&extra=page%3D1

*1:実際に”中学生奥运知识读本”と書いてある

*2:央视;CCTV