Internet Explorerに関するメモ。
IEについてはちょっと誤解がある部分もあるので、あえて書いておく。
IE7の種類。
IE7には種類があって、名前が違えば中身も違うんです。
Windows Internet Explorer 7 for Windows XP
XP SP2以降でインストール可能で、Firefoxを意識しまくった不完全作。MSがそれなりにやる気を見せたという印でもあるけども。
Windows Internet Explorer 7 in Vista
ちなみにVista版IE7はWindows Internet Explorer 7+ってなっていたのだけど、ベータ段階で「混乱するわ、バカ」となったため in Vista って変更された。それを受けてXP版も for Windows XP ってなった（んだと思う）。んでもって、IE7は in Vista と for Windows XP とで中身も違う。それについては次へ。
IEとOS（シェル）。
IEはOSというかシェルに依存している*1っていうことはたいていの人が認知していると思いますが、あれは完全に依存しているわけじゃあないので分離は可能です。
検索したらこういうのが出てきますね。
Windows シェルから Internet Explorer 7 の分離 ― MSサポートオンライン（機械翻訳）
IEシェル切り離し ― Windows2000(NT系)チューンナップ
で、このエントリの（一応）本題なのですけども、Vista版IE7はシェルに依存してません。独立してます。
Protected mode*2
With the introduction of integrity levels in Windows Vista, Web content that is rendered in protected mode in Internet Explorer 7 is significantly more enhanced than Web content that is rendered in Windows Explorer. This is a big reason to support only general Web browsing in Windows Internet Explorer 7. Otherwise, enabling general Web browsing in Windows Explorer would defeat the purpose of protected mode in Windows Internet Explorer 7. Another issue is that some Window shell components are not designed to run under protected mode. Hosting shell folder views in protected mode in Internet Explorer 7 could make the Windws shell folder views inoperable. In Windows Vista, Web browsing and shell browsing must be separated to maintain security and functionality.
動的なセキュリティ保護 > Windows Vista 固有の機能
保護モード Windows Vista の Internet Explorer 7 は、オペレーティング システム内の他のアプリケーションから独立して動作します。 そのため、脆弱性のあるソフトウェアや悪意のあるソフトウェアは、ユーザーの明示的な同意がない限り、Temporary Internet Files フォルダ以外の場所へ書き込みを行うことはできません。
「IEはOS依存だ」っていう文句をよく見かけるのですが、IEはVistaからは独立してるっていうことを知っていてほしいなぁと。何も知らないで「これだからIEは〜」っていうのもなんだかなぁって思っていたりしてます、はい。
追記
保護モードって何？って思う人に向けて。
インターネットオプション→セキュリティで設定できます。ステータスバーにも「インターネット｜保護モード：有効」って表示されているでしょう。
で、中身はというと、保護モードとは通常よりも低い権限を持つユーザーが操作しているものとして動作させる機能のことなのです。おかしなことが起きないように初めから権限を与えないよ！っていう。それならいっそセーフモードで（ｒｙと思いますけども。
