「Bing」がそこそこすごい。

数少ないWindows Live愛好者として、新しくなった検索エンジンBingは楽しみにしていたひとつでした。

Live Searchは、まだβで名前もWindows Live Searchであったころが一番良かったと常々つぶやいていました。このβ版は、スニペットを増減自在に操ることが出来、さらにはスクロールすれば自動的に次の結果を読み込む今でいうAutoPagerizeの機能を実装していた、新進気鋭だったのですが、正式版(Live Search)はなぜひどい仕上がりになってしまったのでしょうか。
まあ、そんな過去はどうでもいいのです。今ではBingがあります。Bingは日本語圏ではまだまだ使い物にならないでしょう。なぜなら今は英語圏に特化したエンジンになっており、日本語圏はというと中身がLive Searchのままだからです。でも設定で切り替えればなんてことはありません。いち早くBingを試すことが出来ます。
さあ、早速(誰もレビューしないであろう)Bingを使ってみましょう。

Bingをいち早く試す。

Bingのページ(www.bing.com)を開けば、どの国にいても同じページが表示されるでしょうが、日本からアクセスするとそのままではLive Searchと同じ結果が表示されてしまいます。まずは右上の"日本語"をクリックし"米国 - 英語"に切り替えましょう。たったこれだけでBingを試すことが出来ます。

日本語化する。

"米国 - 英語"に切り替えるとサイトはすべて英語で表示されます。英語に不慣れな方は右上に表示される"(日本語)"をクリックするだけで簡単に日本語化できますよ。
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Bingでできること。

サジェスト

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Googleで検索する人にとってはなじみのある機能でしょう。Googleとの違いは、各クエリの結果が何件あるのかを表示しないことと、サジェスト機能を無効化できること。

かんたんな"高度な検索"

"高度な検索"が簡単にできます。今までの高度な検索は煩雑な仕組みになっていましたが、ナビゲーションがわかりやすくなっています。単語の追加・除外やドメインごと(トップレベルドメイン含む)での検索、国や地域だけでなく言語での絞り込みなど、いつものようにできます。Googleでも同様なことができますが、まあやりやすさではBingが上でしょう。

検索結果を、更に詳しく。

検索キーワードに一番最適と思われるサイトの詳細をトップに表示する「Best Match」と、同時にサイト内の個別ページへのリンクも表示する「Deep Links」、検索結果ページ上でアクセス先のサイトをプレビューする「Quick Preview」の例です。
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「Best Match」や「Deep Links」はあまり真新しくはありませんが、「Quick Preview」はマウスオーバーだけで表示できますから、ちょっと確認したいときには使えるでしょう。
しかし、ここで注目して欲しいのは「Quick Preview」よりも翻訳へのリンクです。Bingの言語設定をしておけば、Microsoft® Translatorへのリンクが個別に表示されます。Microsoft® Translatorは自動で言語を判別するのでクリックするだけで翻訳してくれます。ただ、Operaでは完全に表示してくれません。そこが残念です。


キーワードに応じて検索結果をカテゴライズする「Explore Pane」は、Microsoftと検索してみるとその効果が分かると思います。

その他にも…

まだまだすごいものがあります。画像検索や動画検索はLive Searchの頃と変わらず使える検索エンジンですが、気になるのはショッピングでしょう。ユーザーの評価や価格により絞り込みだけではなく、製品情報やどのお店が安いかを比較することが出来ます。価格.comのような空間をBingは作っています。検索エンジンではなく意志決定エンジンというのはこういうことなのかもしれません。
動画は、検索だけでなくポータルとしても使えます。Bingでは、HuluというHuluは、米News Corporationと米NBCが合弁会社として設立した動画サイトの動画を視聴できます。が、しかしHuluはアメリカ限定なのであまり有用ではないでしょう。


積極的にとらえられるものはニュースでしょう。Googleニュースにくらべあまりにも簡素すぎますが、注目すべきはテキストではなくニュース動画です。Googleでも同じようなアプローチをしていますが、表示するのは動画へのリンクだけで、Bingのようにニュース動画の一部再生はしてくれません。

今後が楽しみな検索エンジン

意志決定エンジンと称するBingはまだまだ改善の余地があると思います、実際まだはじまったばかりです。Windows Live Searchのときのような舵取りをしなければ、先は明るいと私は思っています。
なんといっても注目すべきは日本語版がどう取り組むかです。話によると独自色を出していくそうですから、Live愛好者としては期待せずにはいられません。